世界のコスメ業界では、オーガニックコスメの奔流が止まりません。日本は、この分野では出遅れ感がありますが、潜在する素材は数多くあります。「キノコの女王」と称される希少なキヌガサタケは自然界では、真夏の朝、主に竹林で優雅な白いマントを広げることが知られています。世界の富裕層にも垂涎の高級食材であり、高級コスメのコンセプトにもかなっています。コスメの原料素材として提供できるキヌガサタケは有機JAS認証も獲得したオーガニックなものです。特にオーガニックコスメメーカーとのコラボによる商品化提案を13日から開始しました。
日本唯一無二の有機JAS菌床キノコメーカー、株式会社ハルカインターナショナル(岐阜県郡上市和良町)は、2018年夏季、日本で初めてキヌガサタケの人工栽培に成功しました。2019年夏季には本格栽培を行い、高級食材として出荷を開始します。同時に、キヌガサタケのオーガニックコスメ商品化提案についても13日から開始しました。
「キノコの女王」と称されるキヌガサタケは、優雅な白いマントと、独特の高貴な香りを漂わせるため、
化粧品のモチーフや素材としても十分な魅力があります。キヌガサタケを活用した化粧品は、世界的にもほんの数例しかありません。
本格栽培では相当量のキヌガサタケを確保できるため、化粧品向け原料供給も可能となります。これまで商用栽培が出来なかったため、量的確保が困難だった点を解消することができます。また、素材には農薬や化学薬剤が
使われていません。トレサビリティ―も確保しています。
食用としてのキヌガサタケは国内では、中国産の乾燥品が流通していますが、フレッシュな状態のキヌガサタケや国産の乾燥品はありませんでした。自然界と同様、人工栽培でも生産期間は夏季となります。今夏の人工栽培成功時には、テレビ6局をはじめ、多数のメディアで紹介して頂くなど、キヌガサタケは訴求力のある素材と考えられます。
人工栽培に成功したハルカインターナショナルは、独自の自然開放型栽培によって、シイタケ、キクラゲ、アガリクス、霊芝など生産8種類のキノコすべて、有機JAS認証を獲得しています。キクラゲについては日本最大のメーカーとなりました。