■きのこの中でもダイエット効果が高いのは…
中沢さんがこの時期におすすめしたい食材は、きのこ。免疫力アップのほか、美肌やダイエットなどさまざまな効果が期待できるそうだ。その中でも、ダイエット効果が期待できるきのこを教えてくれた。
中沢:きのこの中でも、特に脂肪の吸収をブロックするキノコキトサンという成分が豊富なのが、エノキです。一時期、エノキをミキサーにかけてペースト状にして凍らせて作るエノキ氷がダイエットにいいということで話題になりました。このキノコキトサンというのは、エノキの細胞の中に入っているので、細かく刻んだり、ペースト状にすると吸収率がグンと上がるんです。
ダイエットのカギは、食物繊維。脂っこい食事の際はエノキなどのきのこを使った味噌汁やマリネなどを先に食べておくと食物繊維の働きで糖質や脂質が吸収されにくくなるという。また、血糖値の急上昇も抑えてくれるそうだ。
■きのこはがん予防やインフル対策にも
続いて、エノキ以外のきのこの健康効果についても語った。
中沢:舞茸はいろんなきのこの中でも、がんの予防効果が高いといわれています。しいたけに含まれるベータグルカンは免疫力を上げてくれるので、インフルエンザの予防にも効果が期待されています。また、薬膳にも使われているキクラゲもお忘れなく。黒と白のキクラゲがあり、黒いキクラゲは鉄分が豊富で血流を促してくれます。くすみがちな顔色を明るくしてくれる効果がありますよ。白いキクラゲは薬膳のスイーツなどに使われていて、プルプルのみずみずしいお肌にしてくれる働きがあります。
■おいしいきのこ鍋を作るコツ
きのこのうまみをアップさせるコツや保存方法も知りたいところ。そのポイントを聞いた。
中沢:きのこを料理に使うときは、1種類だけではなくて数種類のきのこを一緒に使うとさまざまなうまみが広がってよりおいしくなるんです。また、きのこを鍋に入れるときは、グツグツ沸騰してから入れるのはNG。実はキノコのうまみ成分というのは、60℃~70℃くらいで出てきます。お鍋の最初、お出汁がまだ冷たいときから何種類かきのこを一緒に入れて弱火でジワジワ温めるとうまみたっぷりのきのこ鍋になりますよ。買ってきたきのこを一度で食べきれないときは細かく切ってビニール袋に入れて冷凍保存するのがおすすめ。きのこ類は冷凍すると細胞が壊れてうまみ成分が3倍も出やすくなります。
エノキには、ダイエット効果のほかに気持ちを落ち着かせる成分「ギャバ」も含まれており、安眠効果も期待できるそうだ。
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」では、日々の生活をポジティブにする「健康」と「美」のトピックスを様々な視点で紹介している。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。お楽しみに!