全国有数のマツタケの産地、長野県で、ことし採れたマツタケの量は成長期にあたる9月に雨が少なかったことなどから、去年までの10年間の平均の20%以下にとどまりました。
長野県のまとめによりますと、ことし、県内で採れたマツタケは5.5トンで、去年までの10年間に採れた量の平均の31.4トンのおよそ18%にとどまりました。
平成元年からの31年間で見ると5番目に少なかったということです。
県によりますと、マツタケは夏の終わりから秋にかけて、適度な雨が降り土の温度が下がりはじめると成長が促されます。
しかし、ことしは9月に入っても気温が高い日が続いたうえ、雨が少なかったため土の温度が下がらず、マツタケの成長に影響したとみられるということです。
長野県は「ことしは不作となり残念だ。県として生産者向けの研修会を通じて山の手入れの方法などマツタケが育ちやすい環境づくりを進めたい」としています。