長野市保健所は4日、毒キノコ「ニセショウロ」とみられるニセショウロ属のキノコによる食中毒があったと発表した。県食品・生活衛生課によると、県内のキノコ中毒は、長野市で9月末に毒キノコ「クサウラベニタケ」による中毒が発生して以来、本年度2件目。
市保健所によると、30代父親と小学生の女児が3日、自宅近くで採ったキノコをバターで炒めて食べ、めまいや嘔吐(おうと)などの症状が出た。受診した病院から4日、市保健所に連絡があった。女児は回復したが、父親は現在も市内の病院に入院中という。
市保健所によると、ニセショウロは食用のショウロと間違われることが多いという。市保健所は「判別がつかないキノコは口にしないでほしい」と呼び掛けている。11月2日まで、平日午後1〜4時にキノコの判別などの相談窓口を市保健所で開いている。