秋も深まり、キノコが良く生える季節になりました。キノコは湿った地面の上に良く生えてくるカビの仲間ですが、その種類の多さや、食用になるキノコの美味しさはこれからの季節、鍋物には欠かせない存在です。そんな、キノコですが、まるでムーミンに出てくるニョロニョロみたいなキノコが発見され注目を集めています。
ニョロニョロみたいなキノコを発見したのは、趣味でキノコ観察をしているツイッターユーザーの「役に立たないきのこ」さん。タイムラインには、見つけたキノコの写真がずらりと並んでいますが、そのある日のツイートに「先々週末は台風直前の深大寺近辺にて。ニョロニョロの正体を突き止めました。やっぱり正体はきのこです」とその写真を投稿。発見された場所は、東京都調布市の深大寺。そうかムーミン谷は深大寺にあったのか……!
役に立たないきのこさんにお話を聞いてみたところ、このキノコは「シロソウメンタケ」ではないかとの事。シロソウメンタケは、夏から秋にかけて林の地面や草地などに群生するキノコ。実際にシロソウメンタケの写真を見てみたところ、確かに似ている……。しかし、よく見ると、ニョロニョロみたいに手の様な枝分かれがない写真ばかり。日本でも時々見掛けるキノコの様ですが、海外でもこのキノコや近縁種はあるようです。
これは……?と思って、さらにキノコについて詳しいサイトを色々と調べたところ、どうやら、「シロソウメンタケモドキ」なるものの様子。というのも、シロソウメンタケは枝分かれせず真っすぐな形態。時に湾曲しているものもありますが、真っすぐに群生しているものが多いようです。
一方、シロソウメンタケモドキは、枝分かれがあり、ちょうどムーミンに出てくるニョロニョロみたいな感じな様子。キノコの仲間は近縁種が多いので、もしかしたらニョロニョロの正体はシロソウメンタケモドキに近いナニカかもしれません。
「ムーミン公式サイト」によると、ニョロニョロは種から生まれ、夏至祭の前の晩にその種を蒔くとニョロニョロたちが地面から生えてくるそう。カミナリの時のニョロニョロはその電気を蓄えて危険という記述があり、ムーミン公式Twitterのアカウントはこのツイートに対し「電気を帯びて人を感電させたら、きっとまちがいなくこの子たちはニョロニョロですね」とコメントを送っていました。とはいえ、今回見つかったシロソウメンタケモドキ(?)は、人畜無害なので、触っても大丈夫。しかし、キノコによっては触わるだけで危険なものもありますので、キノコの知識がない人は、迂闊に触らず、見るだけにしておきましょうね。