キノコ狩りのシーズンを迎え、県は急性脳症を引き起こす恐れがあるとされる「スギヒラタケ」を食べないよう呼び掛けている。
国によると、スギヒラタケは直径2~6センチのかさを持つ白いキノコで、重なり合うように群生する。かつて食用とされていたが、10年余り前からスギヒラタケが原因と考えられる急性脳症が多数報告されるようになったという。
県によると、県内では2003~09年に22人がスギヒラタケを食べた後に意識障害などの急性脳症を発症し、6人が死亡した。県は毎年キノコ狩りのシーズンに合わせて注意喚起しており、「スギヒラタケと急性脳症の因果関係は否定できないので、食べないでほしい」としている。