野生の毒キノコによる食中毒が発生したとして、大分県が注意喚起をしている。毒キノコの中には食べられるキノコと形や色が似ていて区別がつきにくいものも多く、確実に鑑定された食用キノコ以外は食べないよう呼びかけている。
食中毒になったのは、毒キノコのツキヨタケを食べた男女3人。県によると、60代男性が13日、佐伯市宇目の山中でキノコ狩りをして採取。自宅で娘家族と1センチ幅にスライスしたキノコを天ぷらにして食べた1~3時間後、男性と妻の50代女性、娘婿の30代男性が、20回を超えるような激しい嘔吐(おうと)と下痢に襲われたという。症状の重かった50代女性は入院したが、3人とも快方に向かっている。「(毒のない)ヒラタケだろう」と判断してしまったという。
ツキヨタケは、ヒラタケやシイタケなどに間違えられることが多く、毒キノコの中でも食中毒の発生件数が一番多いという。誤って大量に食べると、最悪の場合死に至ることもある。