福島大学環境放射能研究所は6日、「原発事故7年後の福島の復興と科学的課題 これまでとこれから」をテーマに、原発事故で飛散した放射性物質を、植物や動物などがどのように取り込んでいるか、についての研究の報告会を開いた。
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同研究所と連携して研究している長崎大の高村昇教授は、川内村での野生キノコや山菜について述べた。
村内で調査のため採取した野生キノコや山菜の放射性物質濃度は減少傾向にあるとしたうえで、種類によって放射性物質濃度に差が大きいと指摘。
2016年の調査で、コウタケは1キロあたり1千ベクレル程度で他のキノコより突出して濃度が大きいが、それ以外の野生キノコでは、食品の出荷基準である1キロあたり100ベクレルを半数程度は下回り、山菜でも、ゼンマイやタラの芽で高く、フキやウドは低いという。
高村教授は「基準値を超えている事実はあるので、引き続き経緯を見守っていく必要がある」と話した。