群馬県の沼田きのこ園(沼田市上発知町、木内平八郎代表)とコーヒー製造のAGF関東(太田市世良田町、阪口宗社長)は、AGFが液体コーヒーを製造した際に生じる「コーヒーかす」をキノコ栽培の菌床として活用する販売契約を結んだ。
コーヒーかすを使った栽培はマイタケとハナビラタケで行いながら、他のキノコ栽培にも広げていく。木内代表によると、抗酸化作用のある栄養素が増えるほか、歯応えがあるキノコに育つ。年間80トンのコーヒーかすを取引し、栽培が拡大するに伴い、取引量を増やす予定。AGFはこれまでコーヒーかすを産業廃棄物として1トン6000~7000円を支払って処分していたが、契約によってコスト削減につなげる。
今後、コーヒーかすを使用したキノコとしてブランド化を目指す。木内代表は「品質によって大手メーカーと差別化を図る」と話している。