キノコ生産大手の雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は17日、試薬大手タカラバイオ(滋賀県草津市)が持つキノコ事業を買収すると発表した。国内トップシェアのマイタケと比べてライバルが強いシメジのブランド力アップも図る。
2019年3月1日付で、タカラバイオが京都府京丹波町と沖縄県金武町に持つシメジ生産子会社と、キノコ栽培技術の知的財産を買収する。買収額は非公表。タカラバイオはブナシメジより一回り大きい高級キノコ「ホンシメジ」を04年からつくり、国内のシェアはほぼ100%を誇る。
雪国まいたけは9月に滋賀県で西日本向けの出荷施設も立ち上げている。関西に販路を持つタカラバイオの事業買収で、西日本へのキノコ販売を強化するねらいもある。タカラバイオは主力の医薬品開発支援事業に経営資源を集中させる。