平塚保健福祉事務所は10月5日、大磯町の60代男性が毒キノコのニセショウロ属のキノコを食べ、食中毒で救急搬送されたと発表した。
同所によると、男性は2日午後1時ごろ、夫婦2人で自宅庭に自生していたキノコをミョウガと炒めて食べたところ、10分後に意識を失い血圧低下などの症状が出たという。男性は4日に回復し、退院している。
同所が同じ場所で採取したキノコを調査、また医師から食中毒の届けがあったことからニセショウロ属のキノコだと分かった。夏から秋にかけて公園や森林などに発生し、食用キノコのショウロ、セイヨウショウロ(トリュフ)と外見が似ている。
同所の担当者は「『茎が縦に裂けるキノコは大丈夫』『ナスと煮れば毒が消える』などの迷信を信じず、食用と判別できないキノコは絶対に食べないでほしい」と呼びかけている。