鹿児島県の奄美大島で、淡い緑色の光を放つキノコ「シイノトモシビタケ」が、朽ちたシイなどの木に生えて数センチの長さに育ち、見頃を迎えた。島北部の「奄美自然観察の森」が人気の観察スポットで、9月ごろまで楽しめる。近くには、世界自然遺産への登録を目指して日本政府が推薦している地域もある。
シイノトモシビタケは、釣り鐘状のかさから柄まで全体が闇夜でうっすらと光る。地元で自然観察指導員を務める川畑力さん(39)によれば、今年はこれまでに雨が少なめだったこともあり、生えているのを最初に確認できたのは今月初め。例年と比べて、やや遅かったという。
「付近には毒蛇のハブも現れるので、森の奥へ決して入らないように。夜は野鳥も眠っているので、静かに観察してください」と川畑さん。