自然と共生する農林業システムで「世界農業遺産」に認定された高千穂郷・椎葉山地域の諸塚村。少子高齢化により減少する農林業などの担い手を集めようと、同村は村をあげてのインターンシップに取り組んでいる。
高千穂郷・椎葉山地域は高千穂、日之影、五ケ瀬の3町と諸塚、椎葉の2村にまたがる山間地域。2015年、国連食糧農業機関から同地域の「山間地農林業複合システム」が世界農業遺産に認定された。諸塚村では林業、シイタケ栽培など複数の収入源を持つことで自然を守り、共存する仕組みが息づく。
一方で、こうした共生システムを支える担い手は減り続けている。00年に約2400人だった村の人口は、15年には約1700人まで落ち込んだ。村企画課の矢房孝広課長は「他の自治体と同様に高齢化が進み、自然減は今後も続いていく」と話す。