コリコリした歯ごたえが特徴のキノコ「クロアワビタケ」を新たな特産品にしようと、県は栽培農家を募って資材の購入補助などの支援に乗り出す。順調に進めば夏にも出荷が始まり、県産の高級食材としてブランド化をめざす。
県林業振興課によると、クロアワビタケはヒラタケの仲間。ソテーをはじめさまざまな料理に利用でき、肉厚でアワビに似た食感が楽しめる。国内では沖縄などで生産されている。
県内ではシイタケ、ナメコ、マイタケなどのキノコが栽培されているが、一般に暑さが苦手で、夏場は出荷が落ち込む。夏でも栽培できるキノコとして、亜熱帯産で暑さに強く、まだ日本ではあまり流通していないクロアワビタケに着目した。