名張市の特産品「赤目松茸」の初競りが10月15日、同市夏見のJAいがふるさとファーマーズマーケット前で開かれた。参加した仲買人6人がかさの開き具合や香り、大きさなどを確認して競り落とし、1キロ平均約5万5000円、最高6万6000円の値が付いた。【初競りに出荷されたマツタケを確認する仲買人たち=名張市夏見で】
例年より約2週間遅れの開催となった今年の初競りには3人が出荷。計1・29キロのマツタケが持ち込まれたが、昨年の4・9キロを大きく下回った。入荷は11月中旬ごろまで続く見込み。
赤目松茸は強い香りと歯応えが特徴。京阪神の料亭などに卸されるという。赤目松茸仲買人組合の長谷川正組合長(88)は「夏の暑さや雨の少なさが影響し、生育が遅れている。もう少し気温が下がり、適度に雨が降ればもっと収穫を見込める」と話した。