三重県は13日、桑名市の男性(75)が、ニセクロハツとみられる毒キノコを食べて食中毒を起こしたと発表した。男性は呼吸困難になり、愛知県内の病院で治療を受けているが、意識不明の重体。
県食品安全課によると、男性は10日、自分で採ったキノコを夕食として自宅で煮て食べたという。翌11日朝に嘔吐(おうと)や下痢などの症状があり、同日夜には首から肩にかけて痛みが出たため、近隣住民に救急車を呼んでもらい、桑名市の病院に入院。その後、容体が悪化したため転院した。男性は当初、「食用のクロハツと思って食べた」と話していたという。
同課によると、全国でニセクロハツによる死者は、データのある2000年以降で計3人。