秋に発生するキノコに光を当てた企画展「きのこ展」がつくば市天久保の国立科学博物館筑波実験植物園で開かれている。キノコや菌類を主題にした自由研究の優秀作品を展示。市内を中心に全国から集めた約200種も並べられ、実物とキノコ研究の面白さを楽しめる。10月8日まで。
自由研究は、小学生から大人まで16人が取り組んだ作品を展示。小学生当時の自由研究で興味を深め、大学院でキノコ研究に打ち込む研究者らをインタビュー形式で面白く紹介する。キノコの生態ジオラマや粘土作品のほか、キノコの胞子でインクを作り絵を描いた作品も目を引く。
温室では、野生のキノコを食用や毒キノコなどに分類して展示。園内に自生するタマゴタケやカニノツメといったキノコの観察もできる。同植物園の保坂健太郎研究員(42)は「キノコは研究が難しいが、誰でも新発見できる可能性がある魅力的な生き物。例年では見られないキノコも出ているので見に来てほしい」と話している。