諏訪保健所は21日、毒キノコを原因とする食中毒を防止するため、きのこ鑑別相談所を諏訪市の県諏訪合同庁舎と岡谷市の長地公民館に開設した。きのこ衛生指導員が持ち込まれたキノコを見分け、相談者にアドバイスした。
県は食中毒の未然防止を目的に毎年きのこ中毒予防月間を設定し、注意喚起を行っている。今年は20日から10月19日までの1カ月間実施する。鑑別相談所は21日が開設初日。
諏訪合庁では県のきのこ衛生指導員を務める小池健蔵さん(72)=岡谷市神明町=がキノコを丁寧に観察し、食用に適しているかを相談者に伝えた。名称やおいしい食べ方も紹介していた。鑑別を依頼した山本智子さん=諏訪市四賀=は「4年前からキノコを取るようになり、当時は毎日のように鑑別相談所に通った。キノコを採るのは楽しい。昨年までのおさらいの意味も込めて相談させてもらった。おかげで安心して食べられる」と話していた。