大阪市北区の阪急うめだ本店に12日、梅雨の時季に取れるマツタケ「早松茸(さまつたけ)」が入荷した。姿形も同じとあって、時ならぬ秋の味覚の代表格が店頭を飾った。
“早松(さまつ)”とも呼ばれる早松茸は、梅雨に入り気温が高い日が続いた後、気温が下がると、秋と勘違いしてわずかに出てくるとされる。
開店と同時に同店地下2階にある京野菜「かね松」に、愛媛県今治市産の6本セット(約360グラム、7万7760円)が堂々と並んだ。
同店の上田耕司さん(70)は「秋と比べて香りは薄いが食感は同じ。例年1、2本しか出ないが今年はわずかに多く、値段も1、2万円安くなった」と話した。入荷した6本は最大で長さが約15センチ。秋物と遜色ない姿と豪華な値段が来店客の注目を集め、早速買い求める人もいた。