新潟県は26日、「毒キノコ食中毒発生注意報」を今季初めて発令した。十日町市の50代の男性が25日に市内の山で取ったキノコをみそ汁にして食べたところ、吐き気やおう吐など食中毒の症状を示したという。
同県や十日町保健所によると、男性の自宅に残っていた未調理のキノコを専門家が調べたところ、有毒のツキヨタケと分かった。男性は食用のムキタケだと思っていたという。
ツキヨタケは柄の内部に黒っぽい紫色のシミがあるのが特徴で、県内でこれまで発生したキノコの食中毒の半数以上を占めている。毒キノコによる食中毒は昨年、ツキヨタケ3件を含め7件あり、患者数は20人にのぼった。
キノコ狩りのシーズンを迎え、県は「種類が分からないキノコは取らない、食べない、人にあげないの3点を徹底してほしい」と呼び掛けている。