中国人科学者が中心となった世界微生物モデル菌ゲノム・マイクロバイオームシーケンシング協力計画が12日、北京で正式に始まった。5年以内に1万種以上の微生物モデル菌のゲノムシーケンシング、1000以上のマイクロバイオームサンプルシーケンシングを行う予定だ。新華社が伝えた。
世界微生物データセンター、中国科学院微生物研究所が中心となり、米国、ドイツ、日本など12ヶ国の微生物資源保存センターと共に、20ヶ国以上を網羅する微生物ゲノム・マイクロバイオームシーケンシング及び機能発掘協力ネットワークを構築する。
モデル菌は繁殖状態で保存可能な菌で、専門的な機関に保管される。微生物の分類、鑑定、機能の研究に対して重要な意義を持つ。
世界微生物データセンター主任、中国科学院微生物研究所微生物資源・ビッグデータセンター主任の馬俊才氏は、「シーケンシングによってマイクロバイオームの人体、作物、環境などの生態系との相互作用を研究し、中国人の健康、環境汚染の改善、工業・農業生産に影響を及ぼす問題を解消するため、新しい理念と画期的な技術を提供する」と説明した。