県はエノキタケの新品種を開発した。キノコの独自品種の開発は県内初。県内の農家にとってキノコは大きな収入源となっており、県ブランドを育てて商品力を強化する狙いがある。県は市場での本格流通を目指しており、品種登録に当たっての名前を募っている。
県林業課によると、新品種は県中山間地域研究センター(飯南町)が2012年度から開発を進め、生産者の協力を得て実証栽培に取り組んできた。県内で採れた野生種を交配し、黄みを帯びるなど野生種ならではの特徴がある。市販のエノキタケよりカサが大きく、シャキシャキした食感が楽しめるという。
国の統計などによると、県産キノコの生産量は約2575トン(16年)で、生産額は約16億7千万円(15年)。ピーク時の09年には生産量が3千トンを超えていたが、農家の高齢化などで減少傾向にある。県は新品種の生産態勢を整えて栽培の普及を促し、来年からの市場流通を目指すという。
公募で選ばれた名前は来年3月...